(2009年 5冊目)「アイディア会議」 アイディアを「出す」係と「まとめていく」係はやっぱり別がいい

複数の人間が集まって、アイディアを出し合って、何かを作り上げるときの成功のためのtips(仕組み)が書かれていました。

1) 「コンセプト」だけを決めるmtg
2) 決まったコンセプトを具体的な企画への落とし込み、作り込み
この二つの工程を分けることが重要

1) コンセプトだけを決めるmtg
の重要なポイントは、

  • 適切な参加者を決める
    • 専門家以外からの意見があった方がいいことも
  • オリエンテーションmtg
    • 目的、方向性等のコンセプトを伝える
  • アイディアを紙に書いて持ってきてもらう
    • 紹介したアイディアの紙はテーブルの上に(発言者とアイディアを切り離す)
  • みんなに見せながらアイディア紹介
  • アイディア選定
    • 基本はワイガヤ。言い換えたり、新しいのを思いついたり
    • 責任者が決定する(合議ではアイディアのエッジがそがれてしまう)
    • みんなが最終的にできあがる作品をイメージできるレベルのコンセプトにまでまとめ上げること


何となく分かってはいることだけど、実際のmtg風景を感じながら読むことができ、改めて押さえるべきポイントを具体的に考えることができました。
優秀な人ばかりであれば、何も考えずにmtgを行えばいいのだけど、優秀な人だっていつも優秀とは限らないし、大抵は普通の人なので、何も考えずに行うと、意見が発散するばかりで大変。
それを「型」にすることで、成功する確率を上げようという内容です。
私の場合、社内イベントをやるときの企画が一番大変。
参加者は、皆本来の自分の職務ではないのだけど、ボランティアで出てもらい、嫌々な人間も巻き込んで最終的に企画立案・実行まで持って行くのは結構なエネルギーが必要だったりします。
この本は、参加者は職務として参加していることを前提に書かれており、やる気のない参加者を、いかに積極的にしていけるかといったポイントには触れられてはいませんが(その辺はワークショップ系の本の方がよいかと)、アイディア出し→企画のプロセスの部分のtipsはとても具体的で、即活用できそうです。
期待していたより面白かった。
企画会議の推進が必要な人には、一度読むことをおすすめします。

アイデア会議

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