(2009年 4冊目)「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」 人生いろいろ、悲喜こもごも

テレビドラマの世界の話が、現実の話として、そこにある。
それが裁判所。

裁判長! ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

裁判長! ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

タイトルに惹かれて買ったこの本。
昔「ダヴィンチ」というリクルートが発行する本を紹介する本で、面白い文章を書いていた人として記憶に残っていた北尾トロ氏が書いた、裁判の傍聴記。
以前読んだ記憶と変わらず、情感のこもった面白い文章で、読みはまった。
詐欺、離婚、殺人、ヤクザ、交通事故etc・・・
自分とは縁の遠い話と思うけど、傍聴にいけば分かる。それはとても身近なリアルな話。現実の話として、人間の一番嫌な、汚い部分もすべてさらけ出して、目の前で展開される。
知らずにイノセントに生きていたい気もするけど、そうはいかないのが現実。
人生勉強としてそんな汚い現実世界を知る一つの機会として、多いに役立つような気がします。
子どもと傍聴に行ってみたくなりました。っても、小学生には毒か・・・
しかし、「傍聴マニア」がいるというのは驚きました。「裁判長の代わりならいつでもやろうじゃないか」って、すごいコメントだwww