ひとひらは必読ですよ!
桐原いづみさんの作品「ひとひら」を読んで、泣いてしまいました。
人前に出ると声が出なくなるほどあがり症の主人公 麻井麦と、演劇を通じて初めて人とコミュニケートする術を知り幸せになれたことで、同じ幸せをつかんでほしいと麦を演劇に引き込んだ野乃先輩を中心として織りなす物語です。
二人とも生きることに不器用で、でもそんな自分は嫌いで、何とかしたいと思っていた。
私自身、人と付き合うことが苦手で、でもそれでは自分の人生がつまらないものになってしまうと切実に感じ、無理をしてでも人と関わらなければ・・・と大学生の終わり頃に思い始めました。
この頃はまだ思いこみだったのですが、そう行動した結果、総務・人事の仕事をすることになり、嫌でも人前に出たり、多くの人と付き合うようになり、この仕事を通していつの間にか自然に人と関われるようになりました。
そんな私でしたから「ひとひら」を読んでとても共感してしまったのでしょうね。
人間は人と関わり合わなければ生きてはいけません。
人とうまくコミュニケートできれば、それだけ生きやすく、そして楽しく生きることができます。
「一人で読書しているのが一番楽しい」と昔は思っていましたが、人と関わることもまた別次元の楽しさで、両方の楽しさを知っているのが一番幸せなのだと私は分かってきました。
読む人にもよると思いますが、以前引っ込み思案だった人、そして今、人間関係に消極的で、でもそれではいけないと思っている人にはぜひ読んでほしい本です。
もしこれを読んだ今、高校生か大学生だったら演劇部に入っていたでしょうね(笑)
- 作者: 桐原いづみ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/08/11
- メディア: コミック
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