あさっての方向。 第1話「願い石」、第2話「すれちがい」 感想

先日、ネットで無料視聴ができたので観た「あさっての方向。」。
今日DVDの1巻が届きました。

あさっての方向。1 [DVD]

あさっての方向。1 [DVD]

上質な日本映画のような雰囲気をもった作品です。
「かわいい絵柄で中身なし」な駄作がいつの頃からか多くなってますが、この作品は違いそうです。


両親が4年前に事故死し、唯一の肉親である兄(既に成人)と田舎町で二人きりで生活をしている小学6年生の主人公 からだ。
彼女は、きっとしっかりした両親から育てられた故だと思うのですが、自分がまだ幼いため兄が兄自身の自由を犠牲にして一緒に生活してくれていると、感謝と同時に強い負い目を感じている。
そんな彼女は、早く大人になりたいと、大人になって兄を自由にさせてあげたいと強く願っていた。
その願いは、兄の元彼女との偶然の遭遇でさらに強まり、この地に伝わる「願い石」は彼女の願いを聞き届け、彼女を大人にしてしまった。体だけ・・・心はそのままに・・・


あらためてDVDを観て、主人公 からだの感情を、その仕草や言葉だけでなく、兄と住む家に貼っている「五百川家のきまり」等のアイテムによってとても細やかに、一つひとつ大切に描写していているのが分かります。
観ている誰もが優しい人間になれるような作品です。


子を持つ親になって以来、アニメのDVDやマンガを買うときに、自分が観る/読むものなのですが「子どもに観て/読んでほしいかどうか」という基準がとても大きなものになっています。
子どもに観て/読んでほしいものであれば、積極的に買おうという気持ちになります。
優しさと強さを持つ人間に成長するために、メディアから学べる部分もありますからね。
そういう点では、最近のアニメでは「おでんくん」くらいしか心に残るものがなかったので、久々に今後のリリースと、娘と一緒に観るのが楽しみな作品が出てきて嬉しいです。
マンガ版の方はどうなんでしょうね。調べてみようっと。