砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

読む価値のあるいい本を探すのは結構大変です。
このため、10年以上前の学生時代の頃は「ダ・ヴィンチ」というリクルートが発行している本の紹介雑誌を買って読んでは、いい小説を探していました。
今はネットがあり、いろいろと読んだ人の感想を知ることができるので便利ですよね。
最近はわたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるさんのところをアンテナに登録して、よく感想を読んでいます。こちらで紹介されていた最近の本で気になっていたのがこれ。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

こちらで「劇薬小説」と評されていて、同じく紹介されている「隣の家の少女」を昔読んでものすごく気分が悪くなったことを思い出したのだけど、レビューの中に、

 人より耐性はあると自負しているわたしが跪いたのは上の3冊。挙げてみて気付いたが、いずれもテーマは虐待。この話にダメージを受けるのは、親をやるようになったからだろう。

と書かれていたためとても気になって読んでしまった。そして、一気に読んでしまった。
隣の家の少女」のようなグロテスクな描写は全然ない。むしろきれいな印象を受ける。
でも、いや、それ故にか、虐待を受けているにもかかわらず、子どもゆえただ耐えるしかない彼女のあまりの不憫さが痛烈だった。
親として、絶対にこんな親になりたくないし、子どもが将来こんな親にならないような世の中にしなければと強く感じてしまう。
自分の子どもだけでなく、みんながそうならなければ幸せになれない。
この間Wii投票チャンネルで「世界平和と自分の幸せのどちらを選びますか?」的質問があったが、勿論選ぶのは「自分の幸せ」だけど、周りのみんなが幸せにならないと、安心して子どもを外で遊ばせたりすることができない等、結局自分も幸せにはなれないので、みんなが幸せになれるようにしなければならない。
自分が何ができるのかよく考えるのだけど、やはり関係する人たちに「しっかりと考える必要性を気づかせる」のが今のところ一番いいのかなと思います。

しかし、この本の中に出てくる質問は妙にひっかかった。

ある男が死んだ。つまらない事故でね。男には妻と子供がいた。葬式に男の同僚が参列した。同僚と妻はこんなときになんだけどいい雰囲気になった。まぁ、ひかれあうってやつだ。ところがその夜、なんと男の忘れ形見である子供が殺された。犯人は妻だった。自分の子供をとつぜん殺したんだ。さて、なぜでしょう?

どこかで読んだ記憶があるのだ。
一体それがどこだったかのかさっぱり思い出せず、ネットで検索していてやっと見つけた。
http://d.hatena.ne.jp/yu_i/20060424
なるほど、都市伝説だったのか。どこかのサイトで読んだことがあったんだろうなぁ。
ちなみに答えられませんでした。よかった(笑)