単純化しすぎ

http://sankei.jp.msn.com/economy/it/080523/its0805231820000-n1.htm

最近「誤謬」の悪用に興味があり、論理学の本を読んでいる。
会社、政治、どんな場面でも、自分の意図する方向へ話を持って行くために、論理的にはおかしなことを、さも正しいことのように話している場面がある。
これも一つの典型「早まった一般化 - Wikipedia」と呼ばれるものだ。
過激な暴力を含むゲーム、エロゲや児童ポルノ等、問題はあるが、否定することはできない。我々は気づかなきゃいけない。これは人間の本能の一部だということを。
私自身も、あんまりな内容のものは嫌悪してしまう。でも自分が嫌いだからと言って、規制するというのはまるで昔の暴君。全く理性的とはいえない。
すべてのエロゲについて、それをプレイする人間の大半が犯罪を犯していることが証明されるのであれば、これは十分条件となり、確かに規制する必要が出てくるかもしれない。しかしそんなわけがない。関連性はゼロとはいえないけど、それをOKするのなら、この世から殺人をなくすために、包丁もなくなるだろう。

未成年者へのネット規制のように、臭いものに蓋をするタイプの措置は短期的ですら問題解決・解消には至らない。同和問題への対策と同じだ。同和問題もエロゲも無修正ポルノも、その存在をきちんと知った上で、適切な行動ができるような人間を育成していかなければ、同じような問題を発生させてしまう。


この議員は61歳。そりゃ20〜30代の人間とはジェネレーションギャップも甚だしく、エロゲを嫌うのもよく分かります。
またこの世の中、すべては論理ではなく、ほとんど感情で動いているのは分かるけど、政治は影響が大きいから、極力冷静に理性的に、論理的に進めてほしいものです。

こんないいゲームもあるけどねぇ。