理性と感情 まずは最初に分けて考えた方が考えやすいよ

はてな
ここにはじまり、
http://d.hatena.ne.jp/sjs7/20080524/1211640943
http://d.hatena.ne.jp/Rir6/20080525/1211664691
これら等、いろいろな考えが書かれている。釣りかなと思うほどの意見もある。

うち、反対する考えは「その考えは分かるけど、偉そうに言われると素直に分かったと言いたくない。頭にくる」もしくは「かわいそうと思うのが悪いのか?」という感情的なものが多いように感じる。
そう、よく対立するのは理性と感情。でも重要なのは、理性と感情のどちらかが優先される、偉い、正しいということじゃない。どちらも人間には必要だと理解して判断、行動ができることだ。

理性と感情ということについては、私自身も、いろいろと青臭いこともたくさん考えて、これまで考えがいろいろと変わってきた。

期間 行動パターン
生まれて〜高校生 何も考えず自分の感情で行動
大学生〜社会人 20代終わり頃 理性的な自分がかっこいい。感情でしかモノを考えられないのは下等
社会人30代〜現在 自分の感情には素直に、でも感情を極力排除した理性的・論理的な思考もし、判断・行動する

自分大好き人間なので、今の自分のこの考えが少なくとも今は一番気に入っている。


理性で考えることはやはり重要だけど、結局人間は感情の生き物。自分もそうだが、感情的な結論を正論にするために詭弁を使ったりもする。


例えば、恋愛で「かわいい、大好き!」となってしまうと、冷静な判断は難しくなる。あばたもえくぼ、恋は盲目で、冷静・客観的に見れば相手のよくない点でも(無理矢理)よい点と判断したりする。で、結婚、と。
しかし、感情だけで行動すると、自分の感情が変わってしまったとき(たいてい変わるが)に、悲惨な結論になる可能性がある。
「かわいい。大好き」だけで結婚してしまった相手。その相手が、金遣いが荒くて、自分のことばかりで、子どもの将来を考えないような育て方で、ついに相手を嫌いになってしまったが、もう今となっては子どもがいるから離婚は大変だし・・・(泣)みたいなケースもある。
感情は移ろいやすいもの。感情が高ぶっている恋愛期、結婚前でも冷静な目で相手を見て、本当に将来的にも幸せになれるのかどうか判断することが長い目で見れば重要だ。


このトリアージとかリソースの最適配分という話も、同じことだ。
地震で自分の子どもが大ケガをしていたら、理性なんて確実に吹き飛ぶ。手当てしても死にそうな状況だとしても、他の患者を差し置いて絶対に助けてやろうとするだろう。当前だ。
でも、自分が総理大臣の立場だったとしたら、一人でも多くの国民を救うのが最優先事項になる。
社会人になって上の立場になってくると、部分最適ではなく、全体最適を追求することの重要性が嫌でも分かると思う。


全体と部分、理性と感情、どっちが正しいという話ではない。どちらも大切だ。答えはその中間にある。何といっても、人間はその両方を持っているんだから。
感情だけに流されず、理性的な判断をして、でも自分も含めて個々人は感情で生きていることを忘れずに、判断し行動することで最適な結果、ハッピーになれる。
このことを考えながら、「愛こそすべて」で行動するプラネテスのタナベを思い出しました。
あれを見ちゃうと、感情だけで行動するのも正しいかもなんて一瞬思ったりして(笑)